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翻訳者インタビュー

翻訳者 O.A さん

一橋大学大学院卒
社会学修士

専門分野は、社会学、国際公共政策、国際開発学、行政学、NPOマネジメントと多岐にわたる。日本とアメリカ両国で育ったバイリンガル翻訳者として、2007年から活動中。

まずは、専門分野を教えてください。

私が請け負っている案件は、社会学、国際公共政策、国際開発学、行政学、NPO/NGOマネジメントなどの社会科学系の文書が多いです。とくに得意としている分野は国際開発学です。国際開発学と聞くと途上国を研究対象とするイメージが一般的にあるかもしれませんが、私は日本やアメリカといった先進国が途上国をどう支援していくかということに興味を持っています。いまは翻訳業のかたわら、日本のNGO組織の市民動員論を研究しています。

どうして翻訳者になろうと思ったのですか?

私は初等・中等教育の半分を日本、残りの半分をアメリカで受けて育ちました。幸運にも日本語の基礎が出来てから、英語を習得するという道をたどることができ、日本語と英語、二つの言語をほぼネイティブ・レベルで操ることができるようになりました。この強みを活かした仕事に従事したいという思いは、幼少のころから抱き続けてきたものです。
翻訳者として日本語論文と英語論文の架け橋になることは、二つの言語を操るだけでなく、求められる書き方や表現を十分考慮した翻訳を提供できるという自分の強みを活かすことにもなるのではないかと考えるようになり、翻訳の仕事を始めることにしました。

翻訳スキルをどのように磨いていますか?

日本語と英語、いずれもできるだけ多くの文章に目を通すようにしています。自分の中に様々な表現や言い回しを蓄積することで、翻訳する際に用いるフレーズを多様化できると考えています。また多くの論文に触れることによって、それぞれの言語で書かれる論文に求められる作法や効果的な戦略をより良く理解できるようになり、結果としてクオリティの高い翻訳を提供できるようになると考えています。

いままで翻訳してきたなかで一番印象に残っている案件はなんですか?

数年前になりますが、ドキュメンタリー番組のために撮影されたインタビューの翻訳を担当させていただきました。原爆をテーマとしたドキュメンタリーだったこともあり、依頼された文章の中には、被爆した方々の経験談も数多く含まれていました。自分が翻訳した言葉が被爆者の「声」になるのだと思うと、身の引き締まる思いでした。また自分が選択する語彙や表現によって、被爆者の「声」が人々の心にどれだけ響くかが左右されるのだと思うと、できる限りいいものにしたいという思いが強くなりました。偶然にもこれらのインタビューがテレビで放映される場面を実際に見ることができ、大きなやりがいと喜びを感じた案件です。

どのような翻訳者になりたいと思いますか?

「そうそう、こういう風な文章にしたかった!」と言われるような翻訳者になりたいです。翻訳作業を進めていくと、だんだんと著者の「声」が聞こえてきます。なぜ著者がこの研究をしているのか、どのような点に魅力を感じているのかを理解できるようになるのです。その「声」がにじみ出るような翻訳を目指すことに、大きなやりがいを感じています。もちろん内容は正確に、著者の意図をきちんと反映しつつ、しかし対象言語の論文の作法に則った説得力のある形で翻訳することは基本と思っています。

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