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KnowBe4

世界最大級のセキュリティ意識向上トレーニングおよびフィッシングシミュレーション企業のeラーニングコースを33の言語に翻訳・ローカライズ

案件概要
  • サービス:英語から33の言語に翻訳・ローカライズ
  • 業界: ITセキュリティ
  • 単語数: eラーニングプロジェクトを含め約48,000単語
論文翻訳, 日英翻訳, 翻訳会社

背景

KnowBe4は、サイバーセキュリティで見過ごされがちな人的要因に着目して設立されたセキュリティ会社です。サイバー攻撃から民間の組織を守る国家レベルのセキュリティ戦略が存在しないため、特に中小企業などはそうした脅威から自分たちで身も守らなければなりません。ウイルス対策ソフトでシステムはある程度守られますが、その有効性は万全ではありません。有効なネットワーク戦略が取られて初めて機能するのです。

KnowBe4では、大手金融機関を含む企業顧客に対し、サイバーセキュリティのソリューションを提供しています。クライアント企業は、直感的なプラットフォームで、自社のセキュリティ上の改善点を把握できるAdvanced Reporting (アドバンスドレポーティング)や、各種機能の自動運用を可能にするSmart Group (スマートグループ)、自社の従業員の脆弱性を追跡できるVirtual Risk Officer(VRO)、自動化された意識向上プログラムなどを、それぞれのニーズに合わせてカスタマイズできます。またクラウド上のディレクトリーも活用できユーザー管理も簡単です。

このKnowBe4が、eラーニングコースを多言語化することとなり、同社は、かつてない規模の翻訳・ローカリゼーションのため最適なパートナーを探していました。そこで、ユレイタスが候補として挙がったのです。

本案件の課題

トレーニングモジュール全体の翻訳・ローカリゼーション

ユレイタスに求められたのは、各種教材モジュールを、その内容と分かりやすさはそのままに、他言語に翻訳・ローカライズすることでした。トレーニングの受講者がモジュールの中で示される状況を現実の場面に結びつけられるようにするために、オーディオ、ビデオ、テキストを適切に同期させる必要があったのです。

正確で質の高い翻訳・ローカリゼーション

ユレイタスの納品物が、KnowBe4がエンドクライアントに直接提供するプログラムであっため、同社の評価に関わるプロジェクトでした。ですから、ひとつひとつのことば、ひとつひとつのスライドにインパクトを持たせながらも、信頼性の高いトレーニングモジュールを作り上げなければなりませんでした。

複雑なDTP作業

このプロジェクトでは、数多くの図表や画像もターゲット言語にあわせてローカライズする必要がありました。すべての図表・画像を、オリジナルの英語版と同様にその言語で違和感なく見せなければならなかったのです。

緊密なコミュニケーション

複数の関係者が携わる大規模なプロジェクトであったため、プロジェクトマネージャー、翻訳者、音声・動画の収録と編集に携わるチーム、DTPチーム、フォーマット調整担当、品質チェッカーなどの間の社内のコミュニケーションに加え、お客様への細やかな報告も求められました。

翻訳ユレイタスの成果

包括的なローカリゼーション

翻訳、ナレーターのキャスティングも含めた吹き替えの作成、コンテンツや各種メディアファイルの同期などを一括して行い、完成版のeラーニングコースを納品しました。

プロジェクトマネージャーの選任

お客様の基準やご期待に沿った品質をお届けできるよう、最適なプロジェクトマネージャーを選任しました。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの進捗をチェックし、お客様からの急な修正のご要望へも対応しつつ、プランニング、戦略策定、期限の管理を行い、複数の条件が重なって生じる様々な問題にも対処しました。また、毎週ウィークリーレポートをお客様に提出し、プロジェクトの進捗状況をあらゆる側面から報告しました。

優秀な翻訳チームの編成

候補に挙がった翻訳・校正者を厳正な選考プロセスを経て採用し、33の言語それぞれにおいて最高の技能を持った翻訳チームを編成しました。

DTPチームによるデザイン面でのローカリゼーション

DTPのチームは、Adobe InDesignやPhotoshop、Illustratorなど様々なアプリケーションを駆使して、すべてのスライドの体裁をオリジナルの英語コンテンツと同様に洗練されたものに整えました。また、アラビア語やヘブライ語など、文字を右から左に読む言語の場合などは、図表・画像もそれに合わせて一から作り直し、文字組みを含めたDTPの品質チェックも各言語で行いました。

Articulate社 Storyline 360の使用

コンテンツを効率よく作成するオーサリングツールの選択も、eラーニングのローカリゼーションでは重要です。私たちは、プロジェクトの内容を考慮してArticulate社 Storyline 360を使用しました。

アジャイル・ローカリゼーション

精鋭チームが緊密なコミュニケーションを取りながら短期間で開発を行うアジャイル型のソフトウェア開発と同様、このプロジェクトでは多数の部門が関与するため、ローカリゼーションにアジャイル型の手法を取り入れ、プロセスの各ステップで確実にチェック項目が基準を満たしているようにしました。アジャイル・ローカリゼーションを採用することで各部門が連携し、社内やお客様とのコミュニケーションも円滑になりました。

お客様のコメント 

「非常に大規模なローカリゼーションでしたが、ユレイタスは私たちの期待を遥かに超えるサービスを提供してくれました。文化的背景にも配慮された正確なeラーニングコースを33コース作り上げてくれたようなものです。丁寧な仕事で、プロジェクトを成功させてくれて本当に感謝しています。」

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