はじめて英語論文を書くときにご注意! 学術英語と一般英語の違い

「英会話にも慣れ、アクション映画ぐらいなら英語音声のみで観られるようになったのに、英語の作文能力がまったく向上しない」という話をよく聞きます。ここで考えたいのが、「日本人だからといって、日本語で学術論文を書けるわけではない」という事実です。一般社会で使われる言語と、学術論文を執筆するさいに使われる言語では、大きな違いがあり、そのことは日本語でも英語でも同じです。そこで今回は、学術英語の特徴について2点をあげてみたいと思います。 1. 一人称は回避される…

日本人がよくする英語の間違いトップ20 (1)

日本人が英文を書くさい、独特の間違いをすることが知られています。本ブログでは、専門誌『プロフェッショナル・コミュニケーション・カンファレンス2004(Professional Communication Conference, 2004)』に掲載された論文「日本人著者が書いた英語論文でしばしば見つかる20の問題(Twenty problems frequently found in English research papers authored by Japanese…

研究論文が却下される10の理由(1)

研究のデザインから投稿まで、寝る暇も惜しんで書き上げた論文。それが「残念ですが…」という型通りの手紙といっしょに却下されてしまうと、本当にガッカリしますね。でも、名誉挽回のチャンスはそのときにこそあります。研究自体に欠陥があったのか、それとも発表の仕方に問題があったのか? それがわかれば、次の投稿では採択される可能性を高めることができます。 本コーナーでは、これから4回に分けて論文が却下される10の理由を紹介します。論文の出版をあきらめる前に、もう一度見直してみてください。…

研究ノートの書き方

研究ノートは、進行中の実験のデータを管理するためだけでなく、将来の研究活動や研究者としての身分保障のためにも重要なものとなります。そのさい、「できるだけ詳細に書く」ことが鍵となりますが、いったいどのようなことを書けばよいのでしょうか? みなさんの研究分野や実験内容によってその内容もさまざまだと思いますが、ここでは基本的かつ盲点となりやすい事項を、いくつかご紹介いたします。 *写真は、オットー・ハーン(1944年にノーベル化学賞受賞)の実験ノート 1. 測定を行った日時…

拝啓 査読者様 ~査読コメントへの返事の書き方~

「よい論文の書き方」を解説する本やウェブサイトは数多くありますが、「査読者のコメントに対するよい返事の書き方」が説明されているものはなかなか見当たりません。しかし、論文の掲載が決まったにせよ、却下されたにせよ、その報告を受け取ったときには、大人の研究者としてきちんと返事を書きたいものです。ここでは、最も大切なキーポイントを3つ挙げてみたいと思います。 1. どんなコメントも、批判・批評としてとらえず、査読者の懸念・関心事としてとらえる…

科学論文における文献レビューの書き方

現在、研究者が研究のプロポーザルを行う際に、科学論文の文献レビューの需要が高まりを見せています。近年、情報収集が容易になった反面、質の良い論文や出版物を見分けることが非常に難しくなってきています。文献レビューは、専門分野の情報を整理し、最新の論文の善し悪しを検証するために非常に有用なツールです。これから研究に着手する人たちだけでなく、最近の出版物に興味がある人にとっても役立つものと言えます。…

Sciencescapeは最新の文献収集に役立つか?

学術論文の発表が急増することにより、自身の研究分野において常に最新の研究成果を得ようとすることがますます難しくなっています。いくら優秀な研究者であろうと、特定の分野で発表されたすべての論文をくまなくチェックすることは不可能です。それでは大量の文献を、必要なものと不要なものとに効率よく仕分けるにはどうすれば良いのでしょうか? そうした悩みを持つ研究者の皆様に役立つのが、この新しいツールSciencescapeなのです。 文献の検索以外の機能も備えるSciencescape…

continualとcontinuous

形容詞「continual」と「continuous」(また、その副詞形の「continually」と「continuously」)は意味が似ており、口語においては互換性がある場合もありますが、厳密には同義ではなく、文語、特に学術論文において使い分けが必要です。…
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