【聖マリアンナ医科大学】 中村治彦教授 インタビュー (前編)

各大学の研究室に訪問し、研究者たちにおける英語力向上の可能性を探るインタビューシリーズ。四回目は、聖マリアンナ医科大学の中村治彦教授にお話を伺いました。インタビュー前編では、ご自身の経験を交えながら英語上達法についてお話くださいます。 ■先生の専門分野は何ですか。 外科学、特に呼吸器外科です。大学で、診療、教育、研究に携っています。 ■英語での論文執筆や学会発表などで苦労された経験はありますか。…

間違いやすい用語や表現 – since

副詞「since」は、日本人に過度に使用される語です。特に、日本人の学術論文で「since」が使用される大半のケースは、用法が適切ではありません。 「since」の誤用が最もよく見られるのは、「because」の類義語として用いられる場合です。「since」には「because」の類義語としての意味はありますが、両者の間には意味上の重要な違いがあります。その違いを以下に説明します。…

間違いやすい用語や表現 – however

副詞「however」は、日本人に最もよく誤用される語の一つです。その誤用は何種類かに分けられますが、ここでは文法上の誤りを考察します。 「however」には主な意味が二つあり、それぞれ、「but」そして「in whatever way」と同義です。前者の場合には「 however 」は必ず副詞ですが、以下が示すように誤って接続詞として使用されていることをしばしば目にします。 (1) I would like to go to a movie, however…

査読の歴史 − 査読を科学的なものにしよう!

7月5日、『ネイチャー』は「査読を科学的なものにしよう!」という過激なタイトルの論評を掲載しました。そう主張するということは、査読の現状は科学的なものではない、と著者は考えているのでしょう。著者のドラムンド・レニーは「世界医学編集者連盟」の元会長で、『ニューイングランド医学雑誌』の副編集長などいわゆるトップジャーナルの要職を務めてきた人物です。…

間違いやすい用語や表現 – already

副詞「already」は日本人が最もよく誤用する語の一つです。私が読んできた日本人学者による論文では、「already」が使用される過半数の場合その用法が誤っています。多くの場合は、「already」が表す意味は単に不要であり、それを削除するだけで問題が解決されます。…

【防衛大学校】井上亜依准教授インタビュー(後編)

各大学の研究室に訪問し、研究者たちにおける英語力向上の可能性を探るインタビューシリーズ。三回目は、防衛大学校の井上亜依准教授にお話を伺いました。インタビュー後編では、若い研究者が英語を上達させるコツについて、更に詳しくお話くださいます。 ■学生さんから発表について相談を受けることもありますか。…

間違いやすい用語や表現 – anymore

副詞「anymore」は日本人によってしばしば誤用されます。実際、この語は多くの用法において口語的と見なされるため、学術英語では避けるべきです。日本人が書いた学術論文で「anymore」が用いられているほとんどの場合には、意図した意味を伝えるのには単に不要か、あるいはより適切な表現があるかのどちらかです。 以下はその典型的なケースを例示します。 (1) Above the critical value, the odd solution does not exist…

adequateとappropriate

日本人学者の論文で形容詞「adequate」と「appropriate」が混同されることはしばしば見受けられます。誤用の中には、後者が適切なところで前者が用いられていることが特に多いです。「adequate」と「appropriate」は同義ではありません。両者間の違いを理解するために以下の正しい用例を考えればよいです。 (1) An iron(II) sulfate supplement is generally regarded as an…

間違いやすい用語や表現 – abbreviate

日本人学者の論文において、動詞「abbreviate」が誤用されているのをしばしば目にします。最もよく見受けられる誤用は、「abbreviate」が「omit」や「delete」の意味を表すものとして用いられていることです。「abbreviate」にはこうした意味はありません。…
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