間違いやすい用語や表現 – solve

動詞「solve」は、数学的な議論においてよく誤用されます。その多くの場合には、「solve」は「解明する」の誤訳になっていると思われます。「解明する」を「solve」と訳すことが適切な場合もありますが、「解明する」は比較的広い意味で用いられ、「solve」と訳すことができない場合もあります。…

【東京医療保健大学】金子 眞理子 教授インタビュー(前編)

各大学の研究室に訪問し、研究者たちにおける英語力向上の可能性を探るインタビューシリーズ。七回目は、東京医療保健大学の金子眞理子教授にお話を伺いました。前編では、「英語ネイティブに伝わるかどうか」という不安に負けず、投稿にチャレンジし続けることの大切さについてお話くださいます。 ■研究室で扱っている専門分野、研究テーマを教えてください。…

捕食ジャーナル – 倫理学分野にすら登場

学術出版業界では、「捕食出版」や「捕食ジャーナル」と呼ばれるビジネスモデルが問題になっています。正当なジャーナル(学術雑誌)では、当然ながら適切な査読が不可欠ですが、掲載料さえ払えば、きわめて甘い査読のみでどんなひどい論文でも掲載してしまうジャーナルを「捕食ジャーナル(predatory journals)」といいます。「肉食ジャーナル」と訳されることもあります。「捕食ジャーナル」の多くはオープンアクセスジャーナルです。インターネット上には、 捕食ジャーナル…

間違いやすい用語や表現 – on

「on」は日本人学者がしばしば誤用する前置詞の一つです。以下はその典型的な誤用を示します。 (1) This behavior is independent on the factors discussed above. (1) This behavior is independent of the factors discussed above. (2) Here, we carry out analysis on several effects that…

【千葉大学】泉 康雄 教授インタビュー(後編)

各大学の研究室に訪問し、研究者たちにおける英語力向上の可能性を探るインタビューシリーズ。六回目は、千葉大学の泉康雄教授にお話を伺いました。後編では、英語で「発信する力」を養うことの大切さについてお話くださいます。 ■研究者としての英語力向上には何が大事だと思われますか。…

否定的な結果 をもっと公表しよう

科学や医療の世界では「否定的な結果」が公表されない傾向にあることが問題になっています。「否定的な結果(negative results)」とは、研究者たちの仮説をサポートすることに失敗した研究結果のことです。「否定的な知見(negative findings)」ともいいます。…

【千葉大学】泉 康雄 教授インタビュー(前編)

各大学の研究室に訪問し、研究者たちにおける英語力向上の可能性を探るインタビューシリーズ。六回目は、千葉大学の泉康雄教授にお話を伺いました。英語で話すことは得意という先生でも、口頭発表の前には台本を作り、しっかりと練習されるそうです。 ■研究室で扱っている専門分野、研究テーマを簡単に教えてください。 固体表面の触媒、特に環境をよくする触媒が研究対象です。固体の表面に付着する、二酸化炭素等の環境に負荷を与えるような物質を有用な物質に変える反応を研究しています。…

間違いやすい用語や表現 – from

「from」は日本人学者によってしばしば誤用される前置詞の一つです。ここでは、特によく見られる誤用の典型例を列挙し、その修正文を挙げます。 (1) The behavior described in the previous section is constrained from the (1) above-stated conditions. (1) The behavior described in the previous section is…

追試研究 をより高く評価しよう

この連載でもたびたび伝えているように、科学の世界では、論文に書かれているものと同じ材料を用意し、同じ方法で実験しても同じ結果が出ないことがずっと問題になり続けています。このことは「再現性の危機」と呼ばれることもあります。 問題になり続ける理由の1つとして、研究の追試(再現実験)が重要視されていないということがあります…
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