失敗から学ぶ-論文却下を招く15のミス

研究者である以上、誰もが自分の研究論文が高インパクトな学術誌(ジャーナル)に掲載されることを目指していることでしょう。しかし、論文がジャーナルに掲載されるというのは簡単なことではなく、却下(リジェクト)されることも少なくありません。論文が却下されるのは辛くても、その経験は次に原稿が受理(アクセプト)されるためのコツを学ぶチャンスとなります。そこで今回は、「失敗から学ぶ」として、論文却下を招く15のミスを紹介します。 1.誤解を招く恐れのあるタイトル…

オープンアクセスの動向と課題

オープンサイエンスが進展し、国際的にも広がるにつれ、研究の専門家に限らずあらゆる人が学術研究の成果や研究に関連する情報にアクセスできるようになってきていますが、同時に研究スタイルやデータ共有などに影響がおよんでいます。今回は、オープンサイエンスとは切っても切れないオープンアクセス(OA)の動向と課題について振り返ってみます。 オープンアクセスウィーク…

科学技術基本法の改正で変わること

国会での審議なんて学術研究には関係ないよ……と言われるかもしれませんが、今国会は要注意です。というのは、今国会に科学技術基本法の改正案が提出されると見越されているからです。はたしてどのような「改定」が検討されているのか、近年の日本の科学研究の危機的状況を解消することにつながるのか。改定で変わることを見てみます。…

クラリベイト・アナリティクス高被引用論文著者2019

学術誌(ジャーナル)評価分析データベースJournal Citation Reports(JCR)で有名なクラリベイト・アナリティクスですが、毎年、高被引用論文著者や引用栄誉賞の発表も行っています。この引用栄誉賞に選ばれた研究者がノーベル賞を受賞することも多いようです(2019年までに50名の引用栄誉賞受賞者がノーベル賞を受賞)。 2019年11月に発表されたHighly Cited Researchers…

投稿原稿がリジェクトされる一般的な理由

研究者は、自らの研究成果を少しでもインパクトの高い学術雑誌(ジャーナル)に投稿しようと日々研鑽を重ねています。しかし、論文出版には困難が伴い、せっかく投稿した論文が却下(リジェクト)されることも少なくありません。多くの研究者がキャリアの中で一度はリジェクトを経験し、失敗から学んだ経験を次の論文投稿に生かしていることでしょう。今回は、一般的にリジェクトにされる12の理由と注意すべき点について考えてみます。 1. 内容とタイトルのミスマッチ…

米国の2020会計年度の予算の行方は

学術界が、資金確保と科学的な知見への不信感から困難な状況に置かれています。とくに顕著なのが、トランプ大統領の率いる米国。米国は、最先端の研究を進め、学術雑誌への掲載論文数も多い「科学大国」でしたが、地球温暖化は「でっちあげ」だとの発言を筆頭に、平然と科学的知見に反論するトランプ大統領の就任後、科学への不信感が広がっています。同大統領は米国環境保護庁(EPA)や米国航空宇宙局(NASA)による温暖化研究を「税金の無駄」と評しただけでなく、主だった研究機関の 研究費…
X

今すぐメールニュースに登録して無制限のアクセスを

ユレイタス学術英語アカデミーのコンテンツに無制限でアクセスできます。

* ご入力いただくメールアドレスは個人情報保護方針に則り厳重に取り扱い、お客様の同意がない限り第三者に開示いたしません。