論文をわかりやすくする 画像作成 の10のポイント

学術研究論文に画像や図表を掲載することは、研究成果を簡潔かつ視覚的な方法で伝えるためにたいへん有用です。ほとんどの学術ジャーナルは、画像や図表の掲載方法について投稿規定内で指定しています。論文を作成する際には、その指示に従う必要があります。…

「フェイク・カンファレンス」を見極める9のポイント

Eメールアドレスを持つ研究者であれば誰もが、さまざまなカンファレンス(会議)への招待状を受け取っていることでしょう。しかし、すべてのカンファレンスがきちんとした組織によって運営されているとは限りません。招待状の多くは、掲載料さえ払えば査読なしで論文を掲載する捕食出版社(predatory publishers)などが主催する、いわゆる「フェイク・カンファレンス」への誘いかもしれないのです。 ■ フェイク・カンファレンスはいかにして成り立っているのか…

「再現性の危機」に対応するための「チェックリスト」

以前、本誌では、『ネイチャー』誌が2016年に研究者たちをアンケート調査したところ、回答者1576人のうち70%以上が、ほかの研究者の実験を再現しようとしたが失敗した経験がある、と答えたことを紹介しました。このように、論文に書かれている通りの方法で実験を行っても、結果を再現できないことがしばしばあるという現状は「再現性の危機(reproducibility crisis)」と呼ばれています。…

間違いやすい用語や表現 ー based

過去分詞「based」の誤用を度々見かけます。ここではその典型的なものを検討します。 過去分詞およびそれが導入する過去分詞句は、必ず形容詞の機能をもち、名詞とその相当語句のみを修飾しうる語句です。しかし、日本人学者による論文では過去分詞が副詞として用いられているという文法的な誤りをよく目にします。 以下を見てみましょう。 (1) We performed this experiment based on the method introduced in…

中国の奨学金で博士課程留学はいかが?

奨学金は、学位取得のための経済的支援の手段であると同時に、ネットワークを構築しながら重要な研究を行い、キャリアアップをするのにも有用です。その上、卒業後の就職活動につながる実際的な経験を得るのにも役立ちます。日本から申請できる海外の奨学金制度はいろいろありますが、今回は中国への留学を希望する博士課程の学生を対象とした奨学金「CAS-TWAS President’s Fellowship」について紹介します。 ■ 中国の学術振興政策…

中国の論文検閲-脅かされる学問の自由  

2017年11月1日、大手出版社シュプリンガー・ネイチャーが中国の法律に従い、同社の運営するサイトに公開されていた論文のうち1000本以上を中国で閲覧できなくした、と発表しました。情報公開および市民社会への統制力の強化を図る中国政府の方針に従った策であると述べていますが、特定の論文へのアクセスが遮断されることで学問の自由が脅かされている、との批判の声があがっています。 ■ 論文へのアクセス遮断-CUPとシュプリンガー・ネイチャーの事例…

論文掲載への報奨金は学術界にプラス?マイナス?

2017年9月、中国政府による論文掲載への報奨金制度が明らかになりました。中国人科学者の発表論文数が急増した背景に、多くの研究者がScienceやNatureなどの著名な国際学術ジャーナルに論文が掲載された際に報奨金を得たことが発覚。金銭目的に投稿される論文の信頼性や中国の科学全般の公正さについて、疑念を持つ声が上がりました。実際、査読過程で不正が見つかった論文が、多数取り下げられたこともありました。…
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