日本は研究不正大国なのか

学術研究における不正が問題視されていますが、対岸の火事のように思っていませんか? 研究不正 をする日本人研究者がいたとしても数は少なく、それほど重大な問題は起こしていない――というのは単なる思い込みで、現実を見ていなかっただけなのだろうか。そんなことを思ってしまうような記事が科学雑誌Scienceに掲載されました。 ■ 嘘の大波(TIDE OF LIES) 8月17日のScienceに掲載された「TIDE OF…

アカハラ研究者、5億円相当の助成金が取り下げに

昨今ニュースになることの多いパワハラ。学術界の場合はアカデミックハラスメント(アカハラ)と呼ばれているようです。今、ひとつのアカハラ事案が注目を集めています。イギリスを本拠地とする医学研究支援等を目的とする公益信託団体ウェルカム・トラスト(Wellcome Trust)が、ある研究者の助成金を取り下げる事態に至ったのです。学術界のアカハラに対する姿勢とは……。 ■ 助成事業における不正行為等への対応…

建設的な査読者になるためのポイント5選

査読は論文と学術雑誌(ジャーナル)の質を保証するためのきわめて重要なプロセスです。査読の目的は、著者に対して論文の採択可否とその根拠をコメント・論評の形式で提供することにあります。慎重に考察し、明解で建設的、かつ親しみやすいフィードバックができると、著者の研究の質を高め、独自性を保証する手助けになり、何よりも著者のキャリアアップにもつながります。ここでは、著者にとって有益なフィードバックをするためのポイントを5つご紹介します。 1. 丁寧に伝える…

論文の謝辞の書き方

謝辞(Acknowledgements)は、学術論文において重要な役割を担う、不可欠な構成要素です。 謝辞 では、すべての貢献者に対して感謝を述べるとともに、当該論文に携わった人、組織・機関などの貢献に対する評価を記します。ここでは、謝辞の書き方を見てみましょう。 ■ 謝辞は誰に対して書くか…

「学術起業」という選択を考える 

大学発ベンチャーの活躍が話題となることが増えきました。産学連携や大学による起業支援などが後押しとなっているようですが、それでも日本の学生のほとんどは、大学あるいは大学院を卒業後に一般企業に就職しているのが現実です。在学中にビジネスの着想を得たら、どうやって起業につなげればよいのでしょうか?学術研究を上手に事業化することはできるのでしょうか?研究者が学術起業を目指す上でチェックすべきポイントを挙げてみます。 ■ 学術研究と起業の共通点…

研究論文にストーリー性はいかが?

読んでいて面白い文章、また読みたくなる作品とはどんなものでしょうか。専門性、表現の豊かさ、意外性……。人によってさまざまでしょうが、多くは物語性のあるものではないでしょうか。書いてある内容にストーリーがあるほうが、淡々とした解説を読むより、よほど興味をそそるはずです。では、小説などの文芸作品ではない科学論文でも、同じことが言えるのでしょうか。科学的観察にストーリー性を持たせることで面白みを高められるのかを考えます。 ■ 科学論文に面白みを加える要素…

助成金申請を成功させる20のポイント

学術研究を続けるには資金(研究費)が必要です。特に、高価な実験設備や消耗品が必要となる研究室は、その確保が研究の実施内容に大きく影響します。そのため、多くの研究者は研究助成金を申請して資金援助を求めることになりますが、助成金の獲得はそう簡単にはいきません。研究資金の提供者は、受け取ったすべての申請に資金を提供することはできないので、選別を行います。申請者である研究者は、自分の研究がいかに魅力的かを売り込む必要があるのです。 ■ 研究助成金申請、ここに注意…
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