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研究者であれば自らの研究のインパクトは高めたいものです。論文の被引用数を増やすには何をすればよいのでしょうか。現在の科学界では、優良なジャーナルで研究を発表することと同様に、その研究をPRすること自体が重要になっています。引用された回数が、その論文の影響力の大きさを示すのです。被引用数の増加が研究者のキャリアにポジティブに働くのは、それが大学の人事評価や研究助成の判断基準になることからも明らかです。また、ジャーナルの編集者にとっては、ジャーナルの被引用数が増えジャーナル自体が広く読まれることが重要です。
コンテンツ
- 論文での出典明記の大切さ
- 研究のPRの重要性
- 被引用数を増加させるための様々な戦略
- アカデミックなネットワークやソーシャルメディアで論文を宣伝する方法
- 自分たちのPR戦略はどの程度効果的か
田口善弘 教授(中央大学理工学部物理学科)
1961年東京生まれ。1988年東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。理学博士。2006年より現職。専門はバイオインフォマティクスおよび非線形物理学。30年以上の研究を通じて100を超える論文を発表。また過去5年間だけでも『BMC Medical Genomics』『Medicine (Lippincott Williams & Wilkins journal)』『PLoS ONE』『IPSJ Transactions on Bioinformatics』など50以上の国際ジャーナルにおいて査読を担当。バイオインフォマティクスの国際学会「InCob」では、2014年と2017年に最優秀論文賞、 2018年には最優秀口頭発表賞を受賞するなど数多くの受賞歴を持つ。著作も多数あり、『砂時計の七不思議』では第12回講談社出版文化賞科学出版賞を受賞。