【コラム】ハリウッド映画やTVドラマを彩る人気科学者たち

ハリウッド映画やTVドラマには、時にさまざまなタイプの科学者が登場します。とてつもなく優秀であったり、とてつもなく変わり者であったりする個性豊かな彼らに惹きつけられることも多いのではないでしょうか。映画では、夢のような発明、たとえば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する車型のタイムマシンの「デロリアン」や、『メン・イン・ブラック』で使われていた記憶を消すレーザー光線「ニューラライザー」など、想像もつかないアイテムが登場しワクワクしますが、ここではフィクションの世界で偉大な発明、発見をした科学者たちに焦点を当ててみたいと思います。
1. シェルドン・クーパー(『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』)

(Image Credit: iDominick via Wikipedia

カリフォルニア工科大学の理論物理学者シェルドンは、並外れた頭脳の持ち主です。IQは187で、14歳で大学院に進学し、16歳で博士号を取得しています。ただし、その行動はエキセントリックで、『スター・トレック』に出てくる宇宙人が話すクリンゴン語を流暢に話すことはできますが、人の感情をくみ取るのは非常に苦手で、しばしば人間関係をこじらせてしまいます。
同作品はTVドラマシリーズで、ジム・パーソンズが演じています。
2. エリナー・アロウェイ(『コンタクト』)

  (Image Credit: Franz Richter via Wikipedia)

電波天文学者のエリナー(愛称エリー)は、地球外生命体からのメッセージの探求をテーマに研究を続けていました。大多数の科学者からの嘲笑や圧倒的な成功確率の低さにもめげず、また成功をねたむ同僚からの嫌がらせにも屈することなく、とうとう彼女は地球外生命体からのメッセージを解読することに成功し、時空の穴「ワームホール」を抜け、宇宙への旅に出るのです。
宇宙科学者カール・セーガンの同名小説を映画化した作品で、ジョディ・フォスターが演じています。

3. チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX(『X-メン』)

(Image Credit: Maximilian Bühn via Wikipedia)

プロフェッサーXは人の心を読み、行動を制御することができるミュータントで、コロンビア大学とオックスフォード大学を卒業しました。DNAの突然変異によって超人的能力を持つミュータントは、人間たちから疎外される存在でした。彼はミュータントを保護し、彼らに能力の正しい使い方を教えるため「恵まれし子らの学園」を創設、ミュータントと人間の共生のために尽力したのです。
X-メンは1963年にマーベル・コミックから刊行され、映画ではパトリック・スチュワートとジェームズ・マカヴォイが演じています。
4. スポック(『スター・トレック』)

(Image Credit: NBC Television via Wikipedia)

バルカン人と地球人との間に生まれたスポックは、宇宙艦USSエンタープライズ号の副長、科学士官を務めています。バルカン人は地球人のように感情を表に出さないため、彼は地球人の感情的な行動が理解できず、論理を優先することで、まわりから誤解されることもたびたびありました。しかし、船長のカークを常にサポートする高度な知性や豊富な知識と、純粋さや心の優しさから、やがて誰からも信頼される存在になりました。
2013年までレナード・ニモイ、その後はザカリー・クイントが演じています。
5. ブルース・バナー(『ハルク』)

(Image Credit: Gage Skidmore via Wikipedia)

天才的な物理学者であるブルースは、優れた研究活動を行うかたわら、自分を顧みずに他人を助ける人格者でした。ある日、実験場に迷い込んだ少年を助けたことで大量のガンマ線にさらされてしまい、遺伝子に異変をきたします。なんと彼は、激怒すると人間離れした怪力を持つ緑色の巨人、ハルクに変身するようになってしまったのです。
エリック・バナ、エドワード・ノートン、マーク・ラファロが演じています。
6. エリー・サトラー(『ジュラシック・パーク』)

(Image Credit: Georges Biard via Wikipedia)

古植物学博士であるエリーは、テーマパークである「ジュラシック・パーク」の安全性にお墨付きを与えるための調査をしてほしいとの依頼を受けます。そして訪れたその地で、病気にかかっているトリケラトプスを見つけました。この病気が毒性を持つ植物によるものではないかと考えた彼女は、トリケラトプスのフンにビニール手袋で手を突っ込み調査するという研究熱心さを発揮しました。
シリーズ第1弾から第3弾まで、ローラ・ダーンが演じています。
7. エメット・ブラウン/ドク(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』)

(Image Credit: Wikiisaac via Wikipedia)

スポーツカー「デロリアン」を改造して開発したタイムマシンと親友のマーティ・マクフライとともに数々の冒険を繰り広げたドクは科学者でもあり、発明家でもあります。彼は特定の専門分野を持たず、すべての分野が研究の範疇です。目的のためには常軌を逸した行動をとるため、彼の住んでいた界隈では変人として知られ、ほぼ人付き合いはありませんでしたが、アインシュタインとコペルニクスから名前をとった飼い犬をかわいがっていました。
三部作ともクリストファー・ロイドが演じています。
いかがでしたか?お気に入りの科学者はリストにありましたか?ハリウッド映画やTVドラマを彩る個性的な科学者たち。もちろん彼らはフィクションにおけるキャラクターですが、偉大な発明や発見をする人たちには、強烈な個性もまた付きものと言えそうです。このようなキャラクターたちを見て科学者の道を目指し、ノンフィクションの世界で偉大な発見をする方も、少なくないのかもしれません。

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