研究者必読!ポジションを勝ち取るための面接術10!

競争率の高い研究職の採用面接を勝ち抜くには、「この人を採用したい」と思わせる的確な受け答えが求められます。とはいえ、研究や論文執筆に忙しいなか、面接で想定される質問すべてに対して対策を練るほどの時間や労力はかけられません。そこで、今回は採用面接でよく聞かれる10の質問をご紹介します。この10問に対してしっかりと準備をすることで、希望のポジションを勝ち取りましょう!(注:このコンテンツは、アメリカ人ライターによって執筆され、日本語に訳されたものです。必ずしも日本の面接事情に合っていないかもしれません)

    1. あなたが現在研究している課題は何ですか?

この質問の後には、研究課題に対する突っ込んだ質問がなされるでしょう。適切な専門用語を使った専門性の高い説明と、専門外の人にも理解できる易しい説明の両方を用意しておくとよいでしょう。

    1. あなたがこの分野を選んだのはなぜですか?

この分野に初めから意欲的だったのか、それともいくつかの選択肢の中から最終的に残ったのか? 生まれた時からこの分野の研究者になるつもりでした、などと言う必要はありませんが、この分野に本気で取り組んでいることが示せるように、分野を選ぶことになったきっかけや、分野に対する思いをしっかり伝えられるよう準備しましょう。

    1. この仕事は、あなたの研究者人生における目標の中で、どういう位置を占めますか?

それなりの期間を勤め上げることを望んでいるのか、それとも研究プロジェクトが終わったら次の職場に移るのか? 面接者はあなたに誓約書を書けとは言わないでしょうが、離職が研究チームに悪影響を及ぼすこともあるので、長期にわたって勤める意欲がある応募者のほうが有利でしょう。

    1. これまで出会った上司や指導教員のうち、最高/最悪な人について説明してください。

この質問の目的は、あなたが難しい人とも研究者として仕事ができるかどうかを確かめるところにあります。最高だった人については、どういう点を見習っているかを説明し、最悪な人とはどういう風にうまくつきあったかを具体例を交えて伝えましょう。

    1. あなたは、周りの研究者や同僚からどう評価されていますか?

あなたが前職で部下を持つ立場だったとしたら、「厳しいが公平な人」のように、長所と短所の両方に触れるような答えがよいでしょう。もしそうでなれけば、「頼りになり、信用でき、プロジェクトやチームの成功を目指し、必要な場合には進んで手助けをする人」のように、無難にまとめておきましょう。

    1. いちばん自信を持っている研究成果をひとつ挙げてください。

論文出版や学会発表を行った経験を交えながら、研究のテーマとその研究成果を上げるために取り組んだことをわかりやすく伝えましょう。

    1. 新しい職場に研修がなかったとしたら、どう学んでいきますか。

この質問の目的は、研修プログラムもなく、ひとりで新しい仕事に向き合っていかなければならない状況で、あなたがうまくやっていけるかどうかを確かめることにあります。「初めのうちはわからないことを素直に質問するが、自分で解決すべき問題については全力を尽くす」などと、自信と謙虚さをうまく組み合わせた答えを準備しておきましょう。

    1. あなたの最大の失敗を教えてください。

失敗から何を学んだか、その後、失敗はどう生かされているか、を聞きたい質問です。もしあなたに大きな失敗の経験がない場合には、あえてひねり出す必要はありません。きちんと準備して失敗を避けてきたことを説明しましょう。

    1. この仕事で難しいところはどこだと思いますか?それにどう対応しますか?

その仕事について心配な点や聞きたい点があっても、質問を質問で返してはいけませんので、ここではしまっておき、機会が与えられたときにより具体的な質問をするようにしましょう。仕事に関する詳しい情報がなければ、一般的に答えておきます。「●●が未知の分野ですが、未知の分野に挑戦するやりがいを感じています」など。

    1. この仕事に、あなたは向いていますか?

この質問は、面接者が面接の主導権を握るための変化球としていちばんはじめに聞かれたり、面接をうまく終わらせるために最後に聞かれたりします。この質問への答えを準備するためには、やはり自信と謙虚さをうまく組み合わせることが必要です。技術と経験があること、面接対象者の中でいちばん有能で、やる気があり、信頼できる応募者であることを印象づける必要があります。

これらの質問に対する答えは、ぜひ面接前に準備しておきましょう。また、想定外の質問にも対応できるように、面接前には、希望する研究機関の情報収集を行うと同時に、自分のやりたいこと・将来の展望についての考え方を固めておきましょう。あなたの本来の姿が面接官に伝えられることを祈っています。

Written by Ryan Weaver@Enago

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