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翻訳者インタビュー

A.Pさん

エクセルシオール大学大学院卒
歯学学士

専門分野は歯学をはじめとする医学全般。
医学以外にも美術学の学士も持ち、多くの分野で広い知識を持つ。同時通訳の経験も持つ日英のバイリンガル。

論文翻訳・日英翻訳

まずは、専門分野を教えてください。

ペンシルベニア州のエクセルシオール大学で歯科アシスタントの学位を取得したのち、歯科医助手として働いていました。その経験を通じて医療費請求とコーディングの手法を会得したり、医療用語の資格コースを修了したりするなど、歯学にずっと携わっていましたので、翻訳の専門分野も歯学をはじめとした医療系が得意です。他にも新聞記事や、連邦刑務所の書類などのビジネス文書、手紙などの一般文書の翻訳を専門にしています。

どうして翻訳者になろうと思ったのですか?

日本の大学を卒業後、海外で生活をする夢を叶えようと留学を決心し、渡米してインディアナ大学で美術を学び始めました。私は中学3年生の時にアメリカでのホームステイ参加経験、高校2年生の時にアメリカでの1年間の留学経験があり、さらに関西外国語大学で英語を専攻しましたので、英語の壁にあまり悩まされることなく現地での生活に溶け込むことができました。ですが、やはりほかの日本人留学生たちが英語で自分の言いたいことをうまく伝えられず、苦労している姿はよく目にしました。そんな日本人たちを見て、ネイティブたちは「彼らはなかなか本心を伝えてこない、何を考えているのかよく分からない」と感じてしまう。日本人ともネイティブともコミュニケーションを深め、双方の考えをよく理解できる私には、日本人がそのような誤解をされてしまうのは悲しいことだ、と歯がゆい思いがしました。そんなジレンマを抱くうち、おこがましいようですが、悩める日本人たちの手助けをしてあげたい、彼らの代わりに私が、ネイティブに言葉を伝える橋渡し役になりたい、と考えるようになりました。そのような思いから、インディアナ大学在学中から日英同時通訳のアルバイトを行ったり、ボランティアで現地の人間に書道を教えたりするなどの日本文化への理解を深めてもらうイベントを開催するなど、橋渡し役としてさまざまな活動を行いました。
卒業後歯科医助手を経験し、現在では家庭を持ち、主婦としてペンシルベニア州で暮らしています。家庭に入ったとはいえ、悩める日本人たちとネイティブの橋渡し役になりたいという志は、まだ消えていません。家で出来て、なおかつ「英語の壁」を取り除くお手伝いができるといえば、翻訳者の仕事がまさにぴったりでした。翻訳とは、異文化を持つもの同士が真に理解しあえる機会を作ってあげられる、大きな価値や可能性を持つ非常に重みのある仕事だと感じます。学生時代から感じていた思いが実現できている現在の日々は、これまで以上に充実しています。

翻訳スキルをどのように磨いていますか?

普段の生活の中で英語は常に欠かせないものであり、それを更に上達させるために本を読んだりニュースを見たりして日々勉強しています。また、研究者として学術界に身を置く大学時代の友人が多くいますので、彼らと定期的に会って専門分野や学会、論文執筆の話などについて、議論を交わす機会を設けるようにしています。そうすることによってアカデミックな世界から久しくはなれている私にも、研究についてのホットな話題を仕入れることができますし、友人たちとはもちろん英語で議論をしますので、アカデミック英語のスキルを磨くことができ一石二鳥です。

いままで翻訳してきたなかで一番印象に残っている案件はなんですか?

分厚い医療用語辞典の翻訳依頼受けたときのことが一番印象に残っています。何しろ辞典ですから、500ページ以上ものボリュームがある大きな翻訳案件です。ですが、それなのに納期が信じられないほど短く、案件概要を知らされたときは気が遠くなりました。 とにかくやるしかない、と昼夜を問わず睡眠時間を削って取り掛かったことを覚えています。最終的にはクオリティを下げることなく納期にも間に合わせることができましたし、依頼主にも感謝をされ、「やりきった」という強い充足感を得ることができました。そしてそれ以上に、辞典を丸々翻訳するという経験をすることによって、より詳しい医療の知識を蓄積することができ、それ以降の翻訳に非常に役立てることができました。荒療治でしたが、翻訳者として自身に深みを与えることができた、何物にも代えがたい経験だったと今では感じます。

どのような翻訳者になりたいと思いますか?

現在は、主に医療系、手紙、新聞記事の翻訳の経験だけですが、将来は色々な幅広い分野の習得に挑戦し、どんな分野でも翻訳の出来る翻訳者になりたいです。 また、それ以上に、「自分の翻訳の陰には英語で悩める人々の苦労があるのだ、それを解消して差し上げるのが自分の使命だ」という気持ちを常に忘れず、翻訳する文章を書かれた方が一番伝えたいこと一番伝わりやすい言葉で翻訳できる、「言語間の橋渡し役」でずっとあり続けたいと思っています。

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